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ノルウェイの森の感想

少し前になりますが、村上春樹の作品「ノルウェイの森」を読みました。小説を読んで少し気持ちが沈み、病みそうになったのは初めでした。今日は、そのノルウェイの森の感想を述べていきたいと思います!

 

生と精神と性の物語

この物語の登場人物のほとんどが精神的な何かを抱えています。主人公のワタナベとの関わりは、その精神的な病であると言っても過言ではないと思います。

 

ワタナベの彼女であり精神病を患っていた直子のセリフに「忘れないでね」というものがあり、その想いに対して、主人公は「忘れたくないけど、忘れてしまう。しかし、年が経って思い出す内容はより鮮明だ」というセリフがあります。

 

もし自分がいなくなってしまったとしても自分の大切な人の記憶の中では生きていたいと思ったことは、誰しもあるのではないでしょうか。

いなくなるほど大袈裟ではなくても、恋人と別れる、遠くに転校してしまうなどもそれに当たるのではないでしょうか。

 

しかし、生きていく上で「忘れる」ということからは誰も逃れられませんよね。

 

大切な人を「忘れたくない」という想いもあり、人間の本能として「忘れる」という機能もある。

これ、かなり悲しいですよね。

(Fラン大の僕には悲しい以外の言葉がみあたりませんでした。泣)

 

この悲しい事実は人間を生かしているという事実も同時に存在しているわけで…。

 

そうやって、私たちは生きてきてるのではないかと思います。

記憶は形がないので、保存することは難しいですが、僕は大切な記憶は文字にして記録しています。

 

忘れたくない思い出と忘れなくては生きていけない人間。

このジレンマが存在しつつ、私たちはいきているんですね